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第三十一章 希少間取・設備

 隆と知子は、契約後も情報収集は怠らなかった。そろそろ家電や家具を考えていかなくてはならないし、住宅事情や国際情勢について、金利という部分で関わり合いを持ったので、どうしても関心がいく。

 チラシやSUUMO無料誌に全て目を通す。いろいろなマンションが2ページの世界にあるだけの魅力を押し込んでいる。

 最初は外観、町の状況、特徴、間取りと載っていて、最後に地図がある。価格表が全部載っている大胆な物件もある。

 知子は興味がある間取りについて詳しくなってきた。共用部分やエントランスを強調するのは大型のマンションで、小ぶりなものは専有部についてのこだわりを見せていることが多いと感じた。

 最近のトレンドを見てみると、「ワイドスパン」は人気だと思う。廊下が短く、デッドスペースができにくい。効率がいい。そして「バルコニーが倍ついているもの」も強い。更にLOW-Eガラスも人気が高いのではないか。花粉を防ぐフィルター付きのマンションがあったが、人により魅力が高いだろう。逆に食器洗い機とミストサウナ、床暖房と浄水器あたりは、ついてて当然なのか、それほど目立たない。廃れたと思うのが、「逆バリ」「ハイサッシ」か。中古マンションでは見かけるが、新築ではあまりなかった。「平置き駐車場」は強い引きがありそうだ。

 その他、あまり見ないもので「ウオークスルークローゼット」「玄関に土間」「玄関からダイレクトにキッチン」「天井裏収納」など、あったら魅力的なものはあるが、設計的に難しいだろうなと素人でも分かる。

 共用部分では、「カラオケルーム」は廃れた感じがするが、「自習室」「ライブラリー」「SOHO」「カフェ」には魅力を感じる。「スタディルーム」というのはお金を払ってでも利用価値があるので、とても良い計画だと思った。ーA

 考察

今はホテルライク感より「在宅ワーク」方向への施設が人気があるだろう。

ワイドスパンはよく売れている。強い魅力があるのだろう。値段が高くてもさばけていく。

やはり魅力は、交通機関を使って、街中で有料で利用するものが、マンション内でも同じ体験ができることだろう。そうなると、「漫画喫茶代わり」や「喫茶店代わり」「WIFIスペース代わり」「自習室代わり」「勉強部屋、塾代わり」など、ワードを並べていくだけで面白い発想が出てきそうだ。共用部分のブレイクスルーを今年は期待している。「計画勝ち」なマンションが今後出てきてもいいと思う。

 

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